ごあいさつ

日本在宅医学会
第3回地域フォーラム in 三重
大会長 四方 哲
(三重県立一志病院 院長)


 このたび日本在宅医学会第3回地域フォーラムを三重県津市にて開催いたします。
 わが国では平成26年に医療介護総合確保推進法が施行され、市町村には、「地域包括ケアシステムの実現のため、県と連携しつつ、在宅医療・介護の提供体制や連携に資する体制の整備を図ること」が、県には、「質の高い医療提供体制を整備するとともに、地域包括ケアシステムの構築に向けた市町村の取組を支援し、地域包括ケアシステムを支える医療・介護人材の確保のために必要な取組を行うこと」等が求められました。
 このような流れを踏まえたうえで、われわれ医療従事者は保健・医療・福祉の連携をすすめ、住民にとって最適な在宅医療を含む地域包括ケアシステムの構築に取り組んでいるところです。

 大きな医療課題の骨格は行政や学術団体等が根拠に基づく健康政策(epidemiologic methods for health policy)により創られるものです。しかし住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される同システムは、住民とわれわれ医療従事者が協働して血の通った有機的なネットワークを構築してゆかねばなりません。そのためには現場で語られているナラティブにしっかりと耳を傾けることが重要であり、ナラティブとエビデンスが融合する場が求められます。

 日本在宅医学会から地域フォーラムという自由な発想で新しい取り組みに挑戦できる場を与えていただきました。そこで今大会のテーマを「在宅医療 全部まるミエ ~美し国から全国へ~」としました。三重県における先進的な取組をご紹介しつつ、在宅医療をめぐるさまざまなテーマについて皆様と活発な意見交換をおこないたいと思います。

 われわれの熱い思いが全国に広がることを期待しつつ大会準備を行っています。
 在宅医療や介護、福祉に関わる皆様のたくさんのご参加をお待ちしています。